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2017/11/08

宮崎隆睦「リバップ」インタビュー 第二回「どうやってトランスクライブ(耳コピ)したのか?」

ATNではこれまで渡辺貞夫さんのアルバムに収録されたオリジナル作品を中心に楽譜化し出版してきました。 「カムトゥディ」(2011年)以降は、ヴェテランサックス奏者・宮崎隆睦(たかひろ)さんにトランスクライブ(いわゆる「耳コピ」)をお願いしています。最新刊「リバップ」にまつわる裏話、第二回目です。なんだか、編集部にナイショの話があるみたい?以下、宮崎さんのコメントの続きです。

うーむ、これ話すと編集部に怒られちゃうかもしれませんが(笑)、実は今回の「リバップは、実質14日くらいで全曲を書き終えたことになります。実際には仕事のあいまに作業していたものですから、かなりお待たせしてしまったんです…

ぼくの場合、繰り返し聞きながら、数小節ごとに書き記していきます。貞夫さんのアルトサックスの部分だけなら一曲当たり3時間くらいかな。自分で修正も含め、初稿を出すまでがだいたい3時間くらい、ということです。だったらもっと早く出せよ!と編集部から怒られちゃうかもしれませんけど、先ほども申し上げたように仕事の合間に作業せざるを得なかったんで、かなりお待たせしてしまってスミマセン!(編集部注:宮崎さんがご多忙なのはよーく理解しているつもりなんで、感謝こそすれ「怒る」なんてとんでもないです!)

書き記していく際には「in C」で書きます。あたまのなかが「in C」なので…小学校の2年から4年の頃にソルフェージュ習っていて、絶対音感がついてしまったんですよ。だから、中学でサックスに移行した際には、どれも移調楽器(アルトサックスは「in E♭」、テナーサックスは「in B♭」)ですから、苦労しましたね。

絶対音感、つけようとしてつけたんじゃないんです。ピアノのレッスンがとてもいやで(笑)ぼくはやめちゃったんですが、一緒に通っていた姉はしばらく続けていたんですね。で、しばらくしてから姉とピアノを弾きながら話をしているうちに、自分に絶対音感がついていることがわかったんです。

だからといって、その当時は特になにも感じなかったですね。中学に入学して、隣に座ったやつが吹奏楽部の見学に行くというのでついていって、持たされたのがアルトサックスでした。移調楽器なんて存在を知らなかったから、楽器のドが自分の中の「ド=ピアノのC」と違うのにずいぶん戸惑いました。

ええ、ぼくはサックスもピアノのキーと同じように感じながら吹いています。つまり、アルトサックスの場合は、楽器のラの音がド=C(実音)だと感じながら吹いています。左手の人差し指と薬指の2本でキーをおさえた状態です。テナーサックスでは楽器のレがCになるんです。この場合は、リコーダーのレ、つまり左手は全部ふさいで、右手の小指だけを開いた状態になります。

ATNで発行している貞夫さんのオリジナル作品集は、この「リバップ」に限らずすべて「in C」で書かれています。

よく、アマチュアのサックス奏者で貞夫さんのファンの方から「なんでアルトのキーで書いてくれないのか?」と聞かれるんですが、これには貞夫さんの深い思いが込められていると思うんですよ(…というところで、次回に続く)