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2017/11/30

【ジャズ・ピアノ ソロ・テクニック】 15人のジャズピアノの巨匠たち

ジャズ・ピアノ ソロ・テクニックは、
ドイツで活躍するピアニスト&アレンジャー、フィリップ・メールケが著した本書は、15名の著名なピアニストたちのスタイルを体感できる素敵な一冊。著名な楽曲をモチーフにした練習曲にはそれぞれ個別のテーマが設定されています。

ちょっと長くなるけど、本書に登場する15人衆をご紹介しましょう。

最初に登場するのは、名曲「ハニーサックル・ローズ」「エイント・ミスビヘイヴン(浮気はやめた)」の作曲者としても有名なピアニスト、ファッツ・ウォーラー
本書では「SWING IT!」と命名された練習曲で、彼が得意にしたトラディショナルなジャズのスタイル「ストライド・テクニック」を学びます。

「ミスティ」の作曲者として有名なエロル・ガーナー
本書では、彼が得意としたイージーリスニングの演奏に不可欠な「左手のスプレッド・ヴォイシング」を「MINOR BLUE」と命名された楽曲で学びます。


ブラジルが生んだ美貌のピアノスト&ヴォーカリスト、イリアーヌ・イリアス

本書ではその名も「ブラジリアン・ムード」と命名された練習曲で、サンバのリズムを基調にした「ブラジリアン・スタイル」を学びます。

「クレオパトラの夢」「ニカズドリーム」など、マイナー基調の作品が日本では特に好まれているホレス・シルヴァー
「元祖ファンキー・ピアノ」の大家のスタイルを「BLACK NOCTURNE」と命名された練習曲で学びます。

「バードランドの子守唄」の作者として名高い盲目のピアニストジョージ・シアリング

「STOMPIN’」と命名された練習曲で、独特の魅力を放つ「シアリング式ヴォイシングを学びます。


モダンジャズのピアニストとして知らない人がいない巨人、ビル・エヴァンス

本書では「ワルツ・フォー・ダリオ」と名付けられた練習曲で「エヴァンス式ヴォイシング」を学びます。この練習曲がなにを基にした曲か…お分かりになりますよね(笑)

「I GOT RHYTHM」 のコード進行をつかった練習曲「BIFLAT」(著者メールケさんの愛犬の名前でもあるそうですw)で学ぶのは、ビバップの巨匠、バド・パウエル
が確立した「ビバップ・スタイル」。めまぐるしく変転するコード進行に対応するテクニックを身につけましょう。


「ケルンコンサート」で独自の世界を確立したキース・ジャレット

彼独自の「アッパー・ストラクチャー・トライアド」を学ぶために考案されたシンプルで美しいメロディの練習曲が「TENDER MOMENT」。イージーリスニングにも応用できる素敵なサウンド感を身につけることができるはず。

その名も「SOUL FOOD」と命名された練習曲で学ぶのは、バンド「ヘッドハンターズ」でロックとの融合を提案して世界を驚かせたハービー・ハンコック のスタイル。

16分音符の細かい動きの連続にちょっと驚くかもしれませんが、ただ早く弾くのではなく、その細かい動きの中に潜む「リズムの細分化(subdivision)」に注意して練習してみましょう。

ジョン・コルトレーンのグループで勇名を馳せたマッコイ・タイナー
彼のスタイルを学ぶ練習曲「MODAL JAZZ TUNE」では、タイトル通り「モード・ジャズ」を学びます。原曲はマイルス・デイヴィスの「SO WHAT」。

著者メールケさんが愛娘のために書き下ろしたバラード「SHANA」(御嬢さんのお名前だそうです)で学ぶのは、ケニー・バロン
の「エクステンディッド・エンディング」。終わりよければすべてよし、エンディングを味わい深く決めるためのアイディアを身につけられる名曲です。

「ラウンド・ミッドナイト」「ストレート・ノー・チェイサー」の作曲者としても名高い孤高のピアニスト、セロニアス・モンク
の「リハーモナイゼーション」を学ぶための練習曲「JAZZ FLOWERS」は、ある有名なブロードウェイ作品をベースにしています。どんな曲だか、わかるかな?

華麗なテクニックを誇るオスカー・ピーターソンの「ブルース・フィーリング」を学ぶのは、その名も「OSCAR’S BLUES」。ゴスペル風のコード進行をベースに、自在に動ける技術を身につけましょう。


身体障害(骨形成不全症)に負けず、素晴らしい演奏を残した小さな巨人、ミシェル・ペトルチアーニ
彼独自の「ディミニッシュ&オルタード・スケール」の使い方を学べる練習曲「SUNRISE」は、おそらく本書の練習曲の中でももっとも歯ごたえのあるもの。あせらずじっくり、練習したいもの。


ドミニカ共和国出身のピアニスト、
ミッシェル・カミロの「ラテン・ジャズ・スタイル」は、これまでのこの種のものとは一線を画しています。練習曲「CUBAN JAZZ」で、独自の世界を体感しましょう。

本書には付録として「I GOT RHYTHM」のコード進行を基本にした「BEBOP ETUDE」が用意されています。さまざまな調で練習してみましょう。