ATNは音楽専門の出版社です。

ATNは、これまでずっと渡辺貞夫さんのオリジナル楽譜集をリリースしてきました。
そして、毎年恒例の年末ツアーではいくつかの会場でスペシャル販売をするんですが、

今年ももちろん行ってきましたよ。

そしてもちろん、売ってきましたよ！

買ってくださったみなさま、

本当にありがとうございます！

日本にジャズを初めて体系的な「学問」として紹介したことで名高い渡辺貞夫さん。
記念すべき初の著作「ジャズ・スタディ」を刊行したことで、
我々ATNは「ジャズ教育の専門出版社」としてたくさんのジャズファンに認知してもらえることになったのです。

いわば、貞夫さんはATN隆盛のきっかけをつくってくれた大恩人。

そのオリジナル作品を毎年リリースさせていただけるのは、
本当に出版社冥利につきるというものです。

そんなこんなで？ともかくご縁が深い貞夫さんとATNですが、
今年もライヴ会場で最新刊「リバップ」をご購入いただいたたくさんのお客様と
素敵な出会いを重ねることができました。

意外に？少なからぬお客様がサックスをおやりになっていて、

なかには「なんだ、楽譜はアルトのキー（E♭）じゃないんだね」

…なあんて、がっくりされる方も正直、いらっしゃいました。

しかし、そんな方に我々はできるだけ、
貞夫さんの思いを口頭でお伝えするようにしています。

それは…


「できるだけ多くのアマチュア演奏家に楽しんでほしい」
ということと
「サックス奏者も、Cキーになじんでほしい」
という、ふたつのこと。

Cキーのメロディ譜（アドリブもきちんと採譜すみ！）なら、
ピアノやほかの楽器の人となんのストレスもなくセッションできるし、
自分で書き換えていくうちに、音楽の構造にも詳しくなる。

めんどくさい…と思われる方も多いかもしれませんが、
そこに貞夫さんの「思い」があるわけなので、我慢してトライしてみてください。
きっとなにか新しいものをつかめるはず！

ちょっと長くなりました。
まだ書きたいことがあるんだけど、それはまた次回。
最後にツアーファイルナルのセットリストを掲載しておきますね。
アンコールは、アルバム「リバップ」で完全独奏だった「花は咲く」を、フルメンバーでセッション。
サイラス・チェスナットの「花が咲く」が聞けたこの日のお客さんは、まじラッキーでした！

さらに当初の予定の2曲以外に、完全な独奏による即興で会場を圧倒。
すごいオーバー傘寿。
貞夫さんは2018年には85歳におなりになります。
来年の今頃はまた、新しい「なにか」が生まれているはず！！！

第一部
RE-BOP
I MISS YOU WHEN I THINK OF YOU
IF I COULD
WARM DAYS AHEAD
I THOUGHT OF YOU
PLUM ISLAND

第二部
TOKYO DATING
8.15/2015
TREE TOP
BYE BYE BABE
DEEP IN A DREAM
WHAT’S NEW
I’M OLD FASHIONED
LIFE IS ALL LIKE THAT

アンコール
CHRISTMAS DREAM
花は咲く
即興