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2018/02/19

【アダム・ラッパとは誰か その2】文字通りの「爆裂(blast!)」男

トランペット教則本の決定版ともいうべき
「アダム・ラッパ トランペット・レッスン」
ラッパさんが書いた、
ラッパ吹きのための本なんです。
でも、アダム・ラッパって誰?



《文字通りの「爆裂(blast!)」男》

アダム・ラッパと初めて会ったのは、
「blast!」初来日直前の2003年秋でした。
「なんかブラバンのすごいのを呼んじゃったんだけど、
どうやって紹介していいのかわかんないから一緒に来てくれない?」
と「blast!」の招聘(しょうへい)元からそう言われ、
わけもわからずセントルイスに行ったわけです。

当時、筆者はATNではなくて、某音楽出版社で管楽器の雑誌に携わっていました。
その関係で「blast!」取材依頼がきたわけです。

しかしこの時点では、取材依頼するほうもされるほうも、
「すごい!」と誰もがいうけれど、
「blast!」のどこが「すごい」のか、
ほとんど見当がついていなかったのです。

そんなわけで、なんの先入観も持たずに到着したセントルイスの古風かつ典雅な劇場で、
我々取材班は文字通り腰を抜かすような体験をしたのですね。
正直、その時の「blast!」は凄かった。
数か月後に初来日して、彼らは日本を興奮のるつぼに叩き込むわけですが、
現地で体験した「blast!」は、今だから言いますが、
初来日した部隊より明らかに格上。

文字通りの異能集団でした。
そのなかでもピカイチが、アダム・ラッパでした。
輝かしくつややかなそのラッパは、
これまで聞いたこともないようなしなやかさで劇場に響き渡っていました。

現在でも「blast!」では青い光を基調にしたステージで、
ブルースを演奏するシーンがあります。

アダム・ラッパはそのソリストとして登場。
縦横無尽にブルースを吹き鳴らし、
ラストにはハイF(だったかな、ダブルハイCまではいってなかったような…)を朗々と響かせる堂々の演技で、満場を魅了。

ハイトーン・プレイヤーとして有名な方は数多くいらっしゃいますが、
アダムのようにやわらかな響きで朗々と吹き鳴らせるタイプの人は、
それほど多くいないんじゃないかなあ。

いや…そもそも、あんな柔らかなハイトーンが鳴らせる人なんて、
他にいるのだろうか?

たとえば彼が「トランペット・レッスン」P.65で言及している
国歌吹奏のシーンをお聞きください。
彼の公式HPより。50秒あたりから演奏が始まります。

クライマックスでは、
いわゆる「ハイベー」と言われている音の4度上の音が鳴り響きます。

たいていのアマチュアは、必死に吹いて鳴らせるかどうか…という限界音域。
しかしアダムは平気です。

その原動力を、彼は自分の舌だというのです。(続く)