ジャズ・コンセプション / スタディー・ガイド ギター
定価4,104円(本体 3,800円+税)
著 : Jim Snidero (ジム・スナイデロ)
翻訳 : 伊東 忍
監修 : 林 雅諺
あのカート・ローゼンウィンケルも憧れた名ギタリスト、ジョー・コーンの演奏は必聴!
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イージー・ジャズ・コンセプション クラリネット
著:Jim Snidero (ジム・スナイデロ)
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リズム・トレーニング
著:大久保 宙
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【日本語翻訳解説書付属】The Jazz Singer’s Handbook
著:Michele Weir(ミシェル・ウィアー)
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12キーで練習するジャズ・ライン
著:Steve Rawlins (スティーブ・ローリンズ)
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イージー・ジャズ・コンセプション テナー/ソプラノ・サックス
著:Jim Snidero (ジム・スナイデロ)
本書はジャズ・エチュードというシングル・ラインを中心とした練習曲集ですが、有名なジャズ・スタンダードのコード進行に書きソロ(作曲されたソロ)を用意し、それをすばらしいジャズ・ギタリストのJoe Cohn (ジョー・コーン)が弾く、というものです。
著者のJim Snidero(ジム・スナイデロ)が書いたソロはどれもセンスがよく、聴くだけでも楽しめ、またインプロヴァイズのソロではないからこそ勉強になる部分がたくさん含まれています。その「勉強になる部分」というのをよりきちんと理解することが重要なのですが、そこが本書の売り!の部分で、なんと原本にはない、日本語版限定の「スタディー・ガイド」というありがたい解説が各曲に付いています。
かっこいいソロを聴いて、コピーするだけでも勉強になるのに、さらに解説、分析まで付いているというお得なエチュード!しかもレベルに応じて3段階用意されています。(初級編:イージー・ジャズ・コンセプション・シリーズ 中級編:インターミディエイト・ジャズ・コンセプション・シリーズ 上級編:ジャズ・コンセプション・シリーズ)
それぞれのプレイヤーはもちろん一流なのですが、ギター版のJoe Cohn について少し書いておきます。彼は日本ではあまりメジャーではないかもしれませんが、アメリカでは、特にギタリストの間で一目置かれた存在です。
なぜなら、、、読譜が恐ろしくスゴいのです!
かの超人気ギタリスト、Kurt Rosenwinkel(カート・ローゼンウィンケル)いわく、彼がバークリーの学生時代、自分の部屋にJoe Cohn の写真だかポスターを貼って、その読譜の凄さに自分を奮い立たせて練習していた、とか、Joe Cohn本人いわく、本書のレコーディングは当初、こちらも大人気ギタリストのPeter Bernstein(ピーター・バーンスタイン)がスタジオに来てレコーディンングするはずだったが、初見で弾かなければいけないということで、無理だと断ったらしく、結局Joe Cohnがやることになった、とかいうエピソードもあるくらいです。
ギタリストの皆さんは、本書の譜面を見て、これを初見で弾くことの難しさは理解していただけると思いますが、バッハの4声を初見で弾く練習をしているというJoe Cohnならば朝飯前!という感じなのでしょう。
彼にまつわるエピソードを思い出しながらデモ演奏を聴いてみるのも面白いし、彼に挑戦してみるのもいいかも!練習のお供に是非!
~イシイタカユキ プロフィール~
神田外語大学在学中より、講師活動、ジャズクラブでの演奏、レコーディングを経験し、
同大学を卒業後に渡米。ボストンのバークリー音楽大学、ニューイングランド音楽院にて、
Wayne Krantz、Maria Schneider、Bob Brookmeyer等に師事、Lage Lund、
Jeremy Pelt 、Jaleel Shaw、Lionel Louekeなどとセッションを重ねる。
帰国後は東京を中心に活動し、市野元彦、小沼ようすけ等と共演。
ジャズ以外では、永山マキ、モダーン今夜、jimama、益若つばさ、AKB48、
ディズニーからクラシックまで、多数のレコーディング、ライヴに参加。
現在はギタリスト、バンド活動と並行して、石井ジャズギター教室主宰、
ギター教則本の執筆、ATNのスーパーヴァイザー兼、翻訳・監修者としても活動している。