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    BOOKS DATA -詳細データ-

    リーディング・キー・ジャズ・リズム アルト/バリトン・サックス

    リズム・フィギュアを読むジャズ・エチュード

    リーディング・キー・ジャズ・リズム・シリーズ

    定価3,150円(本体 3,000円+税)

    著 : Fred Lipsius
    翻訳 : 愛川 篤人
    監修 :

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    ジャズ・スタンダードで超一流プレイヤーとセッションしながら、ソロのとりかたを身につける!

    「ジャズは自由だ」「ジャズに間違った音なんてない」と言われるけれど、実際にジャズ・スタンダードでソロ(インプロヴィゼイション)を演奏してみるとどうもジャズっぽくならない、何か変、どこへ行こうとしているのか自分でもよくわからない…とお悩みのプレイヤーは多いのではないでしょうか。

    私も勉強中の身なので大きなことは言えませんが、ジャズを演奏するためには前もって知っておくことがたくさんある気がします。ジャズの基礎であるスウィング・フィールを身につけること(これができずに楽譜をそのまま演奏しても、いつまでたってもジャズにならない…ブラスバンドのためのジャズ・アンサンブル 参照)、素晴らしいプレイヤーの音源をたくさん聴いて、ソロの流れをつかむこと(必聴名盤のリストはザ・ジャズ・セオリー の巻末にも載ってます☆)、さらに、イヤー・トレーニングと呼ばれる「理論と実際の音を結びつける作業」(ビギニング・イヤー・トレーニング を参照)など、ステージに立って演奏できる日はいつになるんだろう…と気が遠くなることもしばしば。

    それでもいつか、ニューヨークのジャズバーで毎晩繰り広げられているようなソロのせめぎ合いができるようになりたい!自分のホーンでベーシストやピアニストを煽りたい!というのはジャズ・プレイヤーの永遠の野望。そこで、まるでプロたちが集まる実際のジャムセッションに参加しているかのような臨場感でソロ(特にリズム)を学ぶことのできる1冊をご紹介します!

    リーディング・キー・ジャズ・リズム シリーズは、誰もが聞いたことのある24曲のジャズ・スタンダードとブルースのコード・プログレッション(コード進行)を題材に、バークリー音楽大学教授のFred Lipsiusがソロを書き下ろしたエチュード集(実践的ソロ・エクササイズ集)です。それぞれのエチュードにはテーマになっているリズミック・フィギュア(リズムの形)があって、そのリズムがエチュードの中で何度も繰り返し出てきます。ジャズ・ソロに統一感を持たせる鍵のひとつに「ソロのモチーフを決める」というテクニックがあります。ソロを通じて思いつきで音を並べ立てるのではなく、たとえば「8分休符のあとで8分音符を4つ続けるフレーズ」と決めたら、その形をいろいろなコードの上でいろいろなメロディに変えて、小節内のいろいろな場所に登場させてみる。聴き手の耳は繰り返して出てくるフレーズにキャッチーさや統一感を感じるので、それを知っているだけでもソロが1本のストーリーとしてサウンドしてくるようになるんです。

    付属CDで模範演奏を聴かせてくれるメンバーは、著者Fred Lipsiusの集めたNY最前線のジャズ・プレイヤーたち。しかも模範演奏の収録されたトラックと、プレイ・アロング(マイナス・ワン)が別々に用意されているのでとても使いやすくなっています。何度も音源を聞き込んでいくうちに「あ、ここでベースのフレーズにピアノが反応した!」とか「ドラムがソロのラインと同じリズムを叩いてる!」というマニアックな発見がたくさん出てきます。それが聴こえはじめたら、あなたの耳のトレーニングが進んだ証拠!その鋭くなった耳でソロの模範演奏のニュアンス(素晴らしいジャズ プレイヤーのソロは、1音1音がまったく違う表情を持っているんです…ここの音はやわらかいタッチで始めて、ちょっとだけクレッシェンドがかかってる!でもこっちはアタックの強い立ち上がりで、放り投げるように音が止んでる…なんていう細かなところまで聞こえたら理想的☆)を感じながら、同じようなニュアンスで演奏できるように練習します。たまには勇気をだしてご自分のプレイを録ってみて、模範演奏にどれくらい近づけたかを聴き比べるとさらに上手になりますよ!

    ジャズを始めて間もないプレイヤーがソロのトレーニングをするための本としてとてもオススメですが、もともとは上級プレイヤーが譜読みの練習用として使うことができるように考えられたシリーズでもあります。それぞれの経験に応じて、さまざまな発見と学びのあるシリーズ。CDを聴いているだけでもやる気の出てくる、リーディング・キー・ジャズ・リズムであなたのソロをよりジャズらしくサウンドさせましょう!

    ≪収録されたジャズ・スタンダード≫
    Blues
    Confirmation
    If I Should Lose You
    Stella by Starlight
    Misty
    Blue Bossa
    Satin Doll
    What Is This Thing Called Love?
    Autumn Leaves
    All of Me
    Out of Nowhere
    Someday My Prince Will Come
    Days of Wine and Roses
    It Could Happen to You
    There Will Never Be Another You
    Don’t Blame Me
    How High the Moon
    I’ve Got Rhythm
    Body and Soul
    I’ll Remember April
    All the Things You Are
    Lover Man
    Cherokee

    執筆者:木村小百合

    ~木村小百合 プロフィール~
    ヴォーカリスト。学習院大学を卒業後、渡米。2006年にバークリー音楽大学パフォーマンス学部(ヴォーカル専攻)を卒業。在学中からヴォイス・トレーニングの要素をとり入れた独自の英語発音メソッドをまとめ、2009年に「ボイシーズ」( http://voicease.com )を立ち 上げる。TOEIC965点の英語力を活かし海外アーティストの取材やワークショップ通訳を務めるかたわら、現役のシンガーとしても勢力的にステージに立つ。守備範囲は昭和歌謡からロック、ソウル、ジャズまで多岐にわたる。

    「東京都内のジャムセッションにも頻繁に顔を出しています。興味のあるヴォーカリストのみなさん、一緒に行ってみませんか?yuri@voicease.com までご連絡くださいね。」